ハンゲーム - 楽しいコンマ、Goハンゲーム! 
[賀歳杯]イ・セドル、'コ・ジェ解決法'どこに…

2016賀歳杯韓中日囲碁争覇戦決勝
イ・セドル、コ・ジェに中押し敗で準優勝

'コ・ジェ解決法'はどこにあるだろうか。 イ・セドル(33)がまた再びコ・ジェ(19)に首筋をつかまれた。 イ・セドル9段は11日午後中国北京で広がった2016賀歳杯韓中日囲碁争覇戦決勝でコ・ジェ9段に中押し敗して優勝カップを占める事に失敗した。

賀歳杯は中国が春節(正月)を迎えて毎年韓中日の囲碁上手3人を招待して開催する大会で、四回目に開かれた今年には韓国囲碁の看板スターイ・セドル、中国ランキング1位であり世界3冠王であるコ・ジェ、日本囲碁の新興強者一力遼(19)が出場した。

 0211-h0
▲イ・セドル9段が中国ランキング1位コ・ジェ9段に敗れて2016賀歳杯準優勝を占めた。 賀歳杯は中国が春節をむかえて開催する韓中日囲碁上手招待戦だ。
 

'3人逆トーナメント'方式で行った大会でイ・セドルとコ・ジェはそれぞれ一力遼を破って決勝に上がった。 9日開かれた1回戦でコ・ジェが一力遼に237手で中押し勝ちを、10日開かれた2回戦でイ・セドルが一力に157手で中押し勝ちした。

1手 30秒(途中1分考え時間10回使用可能)の超早碁に進行された一発勝負決勝でイ・セドルは積極的に局面を設計した。 しかし先に地を取りまとめて出てきたコ・ジェに実利で後れて困難に陥った。 右下まで敗因場面でハンゲーム囲碁キム・ソンリョン プロは"コ・ジェの実戦的手順が通じた"と解説した。 

その後にもイ・セドルはコ・ジェのよどみない動きになかなか主導権を持ってこれず、逆転糸口を解くことができなかった。 ついに盤面でも不足した形勢になるとすぐに228手目に石をおさめた。 キム・ソンリョン解説者は"早碁派コ・ジェに序盤実利を奪われた後、早碁では勝負にならない感じ"と総評した。

 0211-h2
▲強い幅を利かせているコ・ジェ9段。 白番で勝利してイ・セドルとの相手戦績を7勝2敗に広げた。


イ・セドルはこれまでコ・ジェに対局味をあまり見ていない。 賀歳杯決勝前まで2勝をおさめたが夢百合杯決勝五番勝負での勝点だった。 総合成績で2勝3敗で優勝カップを渡してしまって大きい意味を持つ事が難しかった。 残りの6敗は夢百合杯決勝五番勝負の3敗、それに先立ち行った三星火災杯準決勝三番勝負の2敗と金竜城杯団体戦の1敗だ。

イ・セドルの賀歳杯出場は二回目。 初めての出場だった2014年には3位に終わったことがある。 韓国は2015年キム・ジソクの準優勝が最も良い成績であるだけでいつも中国棋士に優勝カップを渡している。

局後挙行した授賞式でコ・ジェは80万中国元(約1億4000万ウォン)の優勝賞金を受けた。 2位イ・セドルには40万中国元(約7000万ウォン)、3位一力遼には20万中国元(約3500万ウォン)が授与された。

一方イ・セドルは来る3月9日からソウルでグーグルのディープマインドが開発した人工知能囲碁プログラムである'AlphaGo'と世界が注目する勝負を行う。 全部で五対局を打つ細部日程は9日1局、10日2局、12日3局、13日4局、15日5局。 制限時間をはじめとする詳しい内容はまだ発表されていない。

**3人逆トーナメント=抽選をして1)不戦を選んだ棋士を抜いた二人が1回戦を、2)1回戦敗者と1回戦不戦者が2回戦を、3)1回戦勝者と2回戦勝者が決勝戦を行う方式。 1回戦不戦は決勝進出機会が一回だけであるだけに不利だ。 



2016賀歳杯韓中日争覇戦決勝 
●イ・セドル9段vs ○コ・ジェ9段
結果:コ・ジェ、228手白中押し勝ち 

01


29にすぐに動いたのが重い反面42・44で黒一子を捉えた白の実利が大きかった。
08
13
17

 
黒65が敗着で66・68の逆襲を容易だと考えたのが残念だった。
26
32
37



72まで白が勝機を捉えた姿。
43



74がとても痛くて90~96の変化もやはり98に下がる手が通じて黒の対策をなくさせた。
49
54
58

02

 
全般的に白が序盤に先んじた実利を基に完勝をおさめた。
 
[総評:キム・ソンリョン9段]


コジェ「今日の私の囲碁は100点」

賀歳杯、コ・ジェ優勝! イ・セドル相手に白中押し勝ちおさめて
 
160211-hs-01
 ▲ 2014年と2015年TV囲碁アジア選手権で優勝したイ・セドル9段。 しかしTV囲碁アジア選手権と同じ制限時間の賀歳杯でコ・ジェ9段に負けた。


2016年正月に開かれた賀歳杯。 最後の勝者はコ・ジェだ。 2月11日中国北京で開かれた2016賀歳杯(韓中日囲碁争覇戦)決勝でコ・ジェ9段はイ・セドル9段を相手に228手で白中押し勝ちをおさめた。

今回はコ・ジェの'ストロー作戦'に当てられた。 序盤左辺の実利をずっと吸い込んで地で先んじたコ・ジェは右辺と下辺石を倹約するように打開して中央黒三子を自然に消して勝機を固めた。 中後半は簡単に置きながらも勝勢を維持するコ・ジェ特有の動きが引き立って見えた。 

囲碁TVで解説したホン・ミンピョ9段も"初中盤に勝機を奪い取られた。 イ・セドル9段が闘魂を見せて最後まで最善を尽くしたが、ヨセで地不足を克服できなかった。"と総評した。 

[521280]160211-hs-04
▲ 2016年新年から80万中国元(韓貨約1億5000万ウォン)の賞金を得たコ・ジェ。 賀歳杯決勝後CCTV(中国中央放送局)と行ったインタビューを下に紹介する。
 

-ファスェミン:この対局はどうだったか? 
 
コ・ジェ:今日は完ぺきに近い碁を打ったと感じる。 最近訓練でもインターネット 囲碁でも皆負けるだけだった。 決勝対局前日までもコンディションに対して心配した。 だが、今日の対局で私の実力を全て発揮することができたし、この囲碁で自信を取り戻した。 

-ファスェミン:自ら点数を付けるならば? 
 
コ・ジェ:100点だ。 完勝だと話すことができる。 以後にもずっとこのように素敵な碁を打つように願う。

-ファスェミン:新年から優勝した。以後計画は? 
 
コ・ジェ:2015年と同じだったら良いだろう。 初心を失わないで、以前のように全力投球する。 今回私に参加機会を与えたCCTVに非常に感謝申し上げる。 

-ファスェミン:イ・セドル9段に対してはどう思うか? 
 
コ・ジェ:彼は強い勝負師だ。 去る夢百合杯で私が感じた圧迫感はとてもすごかった。 今日の対局も中盤には差がかなり出て私ならば石をおさめたのだがイ・セドル9段は頑強に持ちこたえて最後まで置いた。

[521280]160211-hs-03
▲2016賀歳杯決勝も中国公営放送であるCCTVで生中継した。


逆シード方式で行われた賀歳杯でイ・セドルは1ラウンドは不戦、2ラウンドで会った一力遼を中押し勝ちではね除けて決勝に上がった。 決勝相手は去る2回Mlily夢百合杯決勝戦で対決したコ・ジェ。 夢百合杯以後38日(1ヶ月6日)ぶりに再会であった。 

賀歳杯はTV囲碁アジア選手権と制限時間が同じだ。 2014年と2015年TV囲碁アジア選手権で優勝したイ・セドルだったので期待がより大きかったが、結果は完敗であった。 イ・セドルはコ・ジェに相手戦績も2勝7敗になった。 

2016年賀歳杯は逆シード トーナメントで優勝を決めた。 制限時間は開始から一手30秒ずつ与えるのだが途中1分考慮時間10回を使うことができる。 中国ルールを適用してコミは7目半だ。

優勝賞金は80万中国元(約1億5000万ウォン)であり準優勝者と3位はそれぞれ40万中国元(約7300万ウォン)と20万中国元(約3600万ウォン)を受ける。 
 
[PHOTO |中国Sina囲碁]

■歴代賀歳杯優勝 
1回(2013年):時越(中)-優勝/古力-中(準優勝) ※大会方式変更前 
2回(2014年):時越(中)-優勝/村川大介(日)-準優勝/イ・セドル(韓)-3位 
3回(2015年):柁嘉熹(中)-優勝/キム・ジソク(韓)-準優勝/村川大介(日)-3位
4回(2016年):柯潔(中)-優勝/イ・セドル(韓)-準優勝/一力遼(日)-3位
 
原文記事:コジェ「今日の私の囲碁は100点」 

弈城围棋网 

14551797187892240
14551797464603483
14551797582525419
14551797608900786
14551806827728544