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[潜望鏡]スポーツ囲碁、ルール再整備が急がれる

制度圏スポーツに進入した囲碁、ルール再整備してこそ
対局中昼休み、秒読み中トイレ'何という話'

"OOO選手が席をはずしたことを見るとトイレに行ったようです。"

囲碁生中継を視聴してみるならばよく聞くことになる進行者のコメントだ。 特異にも囲碁は試合中にトイレに行ってきたり対局場を抜け出すこともできる。 他のスポーツ種目では見られない光景だ。 それで一般の人たちは納得しにくい。

囲碁でこのような場面が自然に行われているのは長時間にかけて対局を進めて、また、自分に割り当てられた制限時間中で時間を控除するためだ。

最近は早碁対局が大きく増加したりしたが朝から夕方までマラソン勝負を行ってみるならば生理現象を避けることはできない。 不可抗力だ。 ところで問題は'秒読み'状況だ。

囲碁は相手との戦いでもあるが時間との戦いでもある。 各自に'制限時間'と'秒読み'という装置を置いて無制限に長考できないようにしている。 考える時間が多ければ読みの深さや精密度が高まるのは当然だ。

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▲ 2012年5月台湾で開かれた応氏杯の昼休みに韓国棋士が対話をする姿。 以後中国側で昼休みの間検討室の中継モニターを消してほしいと主催側に要請した(記事の特定内容とは無関係)。

秒読み時にトイレに行く場合、対局時計を一時停止する。 ひどく話せば時間を厳格に適用する試合で考える時間を稼ぐ'延長策'になることもできる(何もない空の碁盤で手ぶりだけで検討するのは能力を持っているプロ棋士にとっては難しくない)。 秒読みでは1秒が貴重だ。

 

"少々お待ちください、トイレに行ってきてから打ちますね" 

囲碁は永らく礼道と認識されてきて、2000年代に入ってスポーツへの転換に努力を傾けてきた。 その結果2009年2月大韓囲碁協会が大韓体育会55番目の正加盟試合団体に加入し2015年1月に開いた大韓体育会第12次理事会では2015年第44回全国少年体育大会と2016年第97回全国体育大会の正式種目に決定された。

全国体戦と全国少年体育典で囲碁がサッカー、バスケットボール、バレーボールなどと同じ地位を持つようになったのだ。 この目標を成し遂げるまで全国体育大会に11年間の愛好種目と2年間の試験種目で参加し公正な選手選抜、正確な大会進行などすべてのフォーカスをスポーツに合わせて正式種目加入を準備してきた。

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▲昨年江陵(カンヌン)で開かれた全国体育大会囲碁プレー中の姿。 去る2年間試験種目として参加した囲碁は忠南(チュンナム)で開催される今年正式種目として加入する。

 

制度圏スポーツに進入することによって規則と規定の整備はより一層重要だ。 幸いな点は韓国囲碁界の総本山である(財)韓国棋院が最近規定を手入れして専門審判陣を養成するなど制度改善に拍車をかけているというニュースだ。 これまで共感されていたが実行に移せなかった部分だ。

一例として秒読みの時に時計を一時停止した後、回数と時間の別途制約なしでトイレ利用が可能だったことを新しい規定では5分以内に一度だけ許容するように変更する計画だ。 

完全に許容しないのは残念だがだんだん改善していく方針だ。 いつ秒読みに入るかは対局者自らが分かる事なので生理現象は事前に備えることができて、そのコントロールもまた、試合の一要素だ。 また、5分の時間は誰がどのように測るべきか。

 

"ご飯を食べましょう" 

騒々しい問題はまたある。 昼休みだ。 対局者の時計が止まる場合は試合が終わった時と秒読み途中にトイレに行く時、そしてもう一つが昼休みだ。

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▲世界大会が開かれる途中、対局当事者をはじめとする出場棋士が昼休みを利用して進行中である囲碁を調べている(記事の特定内容とは無関係)。

 

たいてい1時間が与えられるこの昼休みに色々な事が行われる。 ある選手は昼食を食べなかったり素早く終わらせた後、対局の時のように座って読みに没頭する。 この場合'制限時間'に'プラスアルファ'がより増すわけだ。 

対局中である碁盤をぐるっと囲んで多数が対話をする姿もかなり目撃される。 誤解が生じるほどの措置がある場面だ。 また、昼休み直前に着手をした方は相手方が次の手に対して昼休みの間考えられる場合があるので不公正だ。 

インターネットで生中継になって見たら携帯電話で'置いてみること'も可能で、遠く離れていても対局状況を広々と知ることが出来る。 要するにその気になればいくらでも'悪用'する事ができるということだ。 もちろんそのようにするプロはいないと信じている。

だとしても'良心'に任せるのと'制度的装置'を用意するのは次元が違う。 対局が一時停止された昼休みに共に集まって話して食事する風景はあまり見て良い気持ちではない。 昼休みでも指定された場所で過ごして監督を付けることが正しい。

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▲世界大会に参加した韓国選手が特定の場所で主催側が準備した昼弁当を食べている。

 

スポーツ化に歩調を合わせて韓国主催の世界大会である三星火災杯は昼休みをなくし、LG杯は昼食には監督官が立ち会って昼食の間は対局場の出入りを統制して完全に昼休みをなくした(二つの大会は対局場片隅に腹の足しを準備しておく)。

石が手から離れたとか、そうでなかったとかをめぐる着手の是非も絶えない。 韓国棋院は'盤上に石がついた時点を着手とする'という改正案を準備しているけれどこれまた判別が曖昧で紛争の素になる事が多い。 言い張れば答がない。 CCTVなどの補助装備を設置すれば役に立つだろうか。

囲碁はアジア試合大会で正式種目として行われて、また、全国体育大会と全国少年体育大会に正式種目として進入したが'囲碁がどうしてスポーツなのか'という視線はまだ多い。

規定に不備だということがあるならばこれらの視線がさらに熱くなるほかはない。 進んで現在相違点がある韓・中国の囲碁ルール統一にも努力を傾けなければならないだろう。 
 
原文記事:ハンゲーム - 楽しい、カンマ、Goハンゲーム! 

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