韓国'DolBaram'優勝の前と後

中国トップ5棋士も破って…その風勢いを増す
 
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▲中国で開かれた第1回ミリンバレー杯世界コンピュータ囲碁トーナメント大会場全景. この大会には中国、日本、台湾、アメリカ、フランス、チェコなど7ヶ国9つのチームが参加した。 円の中は授賞式場面.


この記事はユ・ギョンチュン記者による[ミリンバレー杯世界コンピュータ囲碁トーナメント韓国‘DolBaram’優勝の前と後]を移しました。○● [日曜新聞]原文見る←クリック



チェスと将棋がコンピュータに征服されたというニュースが聞こえてきても囲碁町内の人々はびくともしなかった。“将棋やチェスは場合の数がいくらにもならないから。そのようなこともあるだろう。だが、囲碁はね、地球上のすべての砂の粒の数よりも場合の数が多くてチェスの四倍にもなることだろう。おそらく囲碁だけは絶対征服されることはないだろう”と自信を持った。 

だが、今そのように言う人はない。 コンピュータ囲碁の発展速度があまりにもはやいためだ。 もうコンピュータは世界トッププロ棋士と4子で持ちこたえる水準まできた。 そしてそのトップには韓国で開発された囲碁プログラム‘DolBaram’がある。

‘DolBaram’は去る11月10日から15日中国で開かれた第1回ミリンバレー杯世界コンピュータ囲碁トーナメントで優勝した。 韓国をはじめとして中国、日本、台湾、アメリカ、フランス、チェコなど7ヶ国9つのチームが参加したこの大会で‘DolBaram’は決勝で日本の強豪‘ゼン(zen)’に勝ち、優勝カップを握った。

‘DolBaram’と‘Zen’の決勝対局は中国国家代表チーム監督ウィ・ビン9段が審判を引き受けた。 決勝戦後ウィ・ビンは‘DolBaram’と即席対局を要請して連続で二対局を持ったが彼は“これまでコンピュータ囲碁を軽く見てきたが今回本当に驚いた。 特に戦闘力が非常に強い。 とうていコンピュータ 囲碁だと信じられないほどの実力”としながら絶賛を惜しまなかった。

‘DolBaram’開発者イム・ジェボム代表(45)に会ってコンピュータ囲碁に対する話を聞いてみた。 
 

-第1回ミリンバレー杯世界コンピュータ囲碁トーナメントはどんな大会なのか。 

“囲碁プログラムどうし実力を競う大会だ。 今年は9つのチームが参加した。 総賞金は3万ドルであり優勝賞金は1万ドルだ。 日本にはUEC(日本前期通信大学コンピュータ)大会があって最近コンピュータ囲碁大会が次から次へ増えている傾向だ。 予選はフルリーグ、本戦はトーナメントで進行された。 これまで日本の‘Zen’が世界最高水準のプログラムと評価されて、強力な優勝候補だったが今回‘DolBaram’が‘Zen’に勝ち、優勝した。”



コンピュータ囲碁は日本とヨーロッパ、アメリカなどで1960年代から開発されてきて、1985年台湾の応昌期財団でコンピュータ囲碁大会を開いてブームが起き始めた。 当時応昌期財団はコンピュータ囲碁大会を開催して優勝プログラムがプロ棋士と互先で対局して勝つ場合、150万ドルの賞金を授けることにしたがこれは2000年になる前までの一時的条件であり結局賞金をもらったプログラムはなかった。 
 

―‘DolBaram’の棋力はどの程度か? 

“去る3月日本で開かれたUEC大会後、趙治勲9段と4子局で勝利した。制限時間は30分に秒読み30秒であった。

‘DolBaram’はモンテカルロ方式というアルゴリズムを採用したがこれは数多くの模擬対局の結果に基づいてより良い着手を勝ち取る方式だ。 

なので過去勝利した囲碁のデータの量が多い側で着手の結論を下して対局を続けさせることだ。 ‘DolBaram’は秒当たり3万回まで場合の数を計算することができる。 ミリンバレー杯優勝後には中国ランキング5位レン・シャオ7段と対局したが4子と5子で敗れた。 

だが、その対局はプログラム セッティングに誤りがあるままで行ったので物足りなさがあった。 エラーを正した後に行った6子局では‘DolBaram’が勝った。 レン・シャオが手を抜いてくれたのではという話もあったというのだがそうではない。 3局全て賞金が関わっていた。 レン・シャオが6子で勝ったら1万 6000ドルを持っていくことができた。 ‘DolBaram’はアマ5段程度の棋力といえる。”

 

北朝鮮も‘銀星’というプログラムがある。 第1回UEC大会で優勝した。 韓国で商業化されたプログラムが発売されたこともあったが世界大会に出場するプログラムとは実力差が大きく出る。 だがUEC大会優勝以後、外国プログラムの盗作という説に苦しめられ、そのせいなのか以後世界コンピュータ囲碁大会から痕跡をなくした。 

だが、実力は相当して囲碁プログラム1軍という‘DolBaram’ ‘Zen’ ‘クレージーストーン(フランス)’に続く2軍グループには入るほどにはなる。 1軍と対決すれば互先で2勝8敗や3勝7敗程度はなるだろう。 先番から二子程度だ. 


―プログラムを作るほどならば囲碁実力も強いようだ。ひょっとしてプログラムを作る時プロ棋士も参加したか。 

“いいえ。 プロ棋士との協業はなかった。 私の棋力は7級程度なのだが全面的に一人で作業した。 プログラム開発と棋力は全く関係がない。” 

―コンピュータ囲碁の長短所をいうならば。 

“短所は人間と違い選択と集中ができないという点だ。 人間は必要な部分だけ切り離して考えれば良いのだがコンピュータは毎回碁盤全体に対する場合の数を考える。 このように選択と集中ができないから失敗が出てくる確率が高い。 例えばコウに行って同時にいろいろな所で発生する場合とんでもない手がしばしば出る。 長所は感情に振り回されないということだ。 失敗をしても意に介さず最善の手を見つけていく。” 

―いつ頃プロ棋士を越えることができるだろうか。 

残念だが現在のモンテカルロ方式では限界がある。 ‘DolBaram’はモンテカルロ方式の頂点といえる。 したがって新しいアルゴリズムが必要だがまだ適当な代案がないというのが悩みだ。 短時間ではプロ棋士に追いつきにくいと見る。 来年までプロ棋士に3子、3年以内に2子で持ちこたえるプログラムを作るのが目標だ。” 



12月5日慶南(キョンナム)、陜川(ハプチョン)ではパク・ジョンファン9段とチョ・ハンスン9段の第59期国手戦挑戦五番勝負第1局が開かれた。 ペク・ソンホ9段が審判を引き受けてイ・ヨンジュ初段が多面碁指導棋士として同行した。 ちょうど商用化されて製品として発売された‘Zen’があってこれらプロ棋士と対局を斡旋した。 

結果は二人の棋士共に6子で全て敗北. ペク・ソンホ9段は5子でも負けた。 ペク9段は“コンピュータとは初めての対局なので見慣れなかったがそれでもすごい。 特に戦闘力が良くて力が強い。 レベルにより実力調節が可能で級数に合わせて置き碁も可能だとは教育用でも良い反応を得ることができるようだ”と評した。 

また、挑戦1局をのがしたチョ・ハンスン9段もコンピュータ囲碁を通じて心情をなだめようと6子対局を行ったがやはり負けてしまった。 チョ9段は“6子ではないようだ。 5子も侮れないだろう。 何より中央を地で作る能力や厚みを背景に戦う能力が卓越する。 特に序盤にコンピュータが大きい失敗を犯したがあきらめないで最後まで追いつく力が印象的だった”とコンピュータ囲碁に接した所感をいった。 

囲碁を楽しむ方々、もう‘コンピュータ師範’を迎える日が遠くない。

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原文記事:韓国'DolBaram'優勝の前と後 



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