コ・ジェ「黒」を選択した! 本当に?

20回LG杯朝鮮日報棋王戦8強戦現場取材
 
KDY-CJ


江原道(カンウォンド)インジェスピーディウムで開かれる20回LG杯朝鮮日報棋王戦8強戦の最大関心対局は断然カン・ドンユン9段-コ・ジェ9段の対決だ。二人の棋士の戦いは韓中囲碁の自尊心が関わっている。二人の棋士もまたこれをよく知っている。

この対決を控えて‘ペ・テイルのランキングコラム’と‘キム・ソンリョンの説戦’を通じて中国の新しい覇者として急浮上しているコ・ジェ9段の囲碁を特別分析したことがあって、コ・ジェ9段が昔日本の‘黒番必勝’神話を作った秀策名人のように‘白番必勝’伝説を作っているという事実も特筆大書した。

キム・ソンリョン9段の調査によれば、コ・ジェ9段は今年公式記録60戦48勝12敗の中で白番で32連勝を走っている。 黒では16勝12敗. 白を握れば無敵という話だ。 コ・ジェ自身もインタビューで“コミ7目半なら無条件で白が良いと考える。 6目半のコミでも白が気楽だ”と話した。


そうだと見るとどちらが‘白’を捉えるかに神経を尖らせた。 9時定刻イ・ソンスン麟蹄郡主の大会開始宣言を合図として選手たちがいっせいにニギリをしたが、一握りの白石を握ったカン・ドンユン9段にコ・ジェは静かに黒石を一つ上げた。 照らしあわせた結果が真上のメイン写真.

ご存じのようにLG杯は国内最初にニギリを当てた棋士に白黒を選択する権利を与えて、その後ウォンイク杯が真似たが消えたので現在唯一の棋戦でもある。 当然‘白番必勝’のコ・ジェが白を選択すると予想した。 ところが黒の碁笥を前にそのまま置いて、腕をまっすぐのばして初手を置いた(下写真).

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目を疑った。 15分写真撮影時間が終わった後、検討室に戻って、ひょっとしてニギリを当てられなかったことでないのかと思って囲碁TV PDにお願いして録画したフィルムを再び回してみた。 カン・ドンユン9段が握った白は17個、奇数でありコ・ジェは黒石一つだった事が明らかだった。 コ・ジェが黒を選択した事が確実だった。 チェ・キュビョン9段が流れる声で話した。 “自信があるという話だろう。”

ひょっとしてコ・ジェが大会ルールを熟知してなくて‘当てれば無条件で黒’だと思ってそうしたことでないのかと思って中国通訳まで見つけて尋ねた。 LG杯のニギリのルールを選手たちは確かに知っているのかと。 するとワン・レイ監督が明確に言ったということだ。

遠く中国から飛行してソウルを経て再び乗り換えてインジェまで長距離移動をしながら気持ちが変わったのだろうか。 でなければ‘黒でも勝つことができる’という事を天下にしらしめたかったのだろうか。

自信の発露でも空元気でも、結果が良くても悪くても、コ・ジェは確かに‘スター性’がある勝負師だ。 それでこそ'静寂な囲碁界'がさらにおもしろくなるのではないだろうか。
 
原文記事:コ・ジェ「黒」を選択した! 本当に?