ユ・チャンヒョク“幼い選手たち中国と格差大きい…より切迫されなければ” - 中央日報 

日本堕落、中国切実? 韓国は中間
勉強条件良くなったが熱心にしない
チョ・フンヒョン、ソ・ポンスは囲碁しか分からないが
私は酒好きで映画監督も夢見て
現代囲碁布石研究した本も出して

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1990年代攻撃型棋風の代名詞として通じた‘イルジメ’ユ・チャンヒョク9段.彼は“若かった時はやせた体形で鋭敏で感受性も豊富だったが、年を取ると太って囲碁内容も緩やかになるようだ”と話した。[写真韓国棋院]

 
チョ・フンヒョン、イ・チャンホ、ソ・ポンス9段と共に四天王と呼ばれて1990年代を風靡したユ・チャンヒョク(49) 9段. 彼のニックネーム‘イルジメ’に鄕愁を感じる読者が今でも少なくない。 大きい勢力を積んで相手を鋭く攻撃する棋風のためについたニックネームだ。

鋭くて一方では荒く見えたりもした彼の囲碁だが歳月が流れてまた、変化するようだ。 最近は場合によっては勢力より実利を取りまとめて柔軟な碁を打つ。 今は本格勝負師ではなく囲碁国家代表チーム監督、囲碁TV解説者などで第2の囲碁人生を生きているユ9段に会って話を聞いてみた。

 -この頃どのように過ごすのか気になる。

 “勉強する学生の時が最も良いという話がある。 私も勝負師として活動した時が安心したようだ。 もちろん勝負が大変な面もあるがかえって単純に試合にだけ集中すればそれだけだった。 今は外部活動が多いので気を遣うことが多くてストレスも多い。”

 -昨年から囲碁国家代表チーム監督を受け持っている。 幼い選手たちと過ごしてみるとどうなのか.

 “熱心にする者もいるが確かに以前より切迫するということがなくなったようだ。 過去には上手に一手習うのが容易でなかったし囲碁本や資料も入手する事が難しかった。 今はあらゆる資料があふれ出て囲碁学習するのにはるかに良いのだが以前のように熱心にする雰囲気が減っている。”

 -原因が何であると考えるか。

 “囲碁だけでなく社会全般の雰囲気がそのようだ。 生活が豊かで不足した事がないから何一つに対する切迫するということが消えるようだ。 そのような面で日本が最も怠惰になっており中国が最も切迫する。 我が国は日本と中国の中間であるようだ。”

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1996年第3回応氏杯でチョ・フンヒョン、ソ・ポンス9段に続き韓国に優勝カップを抱かせたユ・チャンヒョク9段.[中央フォト]

 
 -今後、中国との対決が容易ではないというが。

 “私たちがはるかに努力をたくさんしなければならない。 同じように努力しては到底望めない。 最高級棋士は中国と我が国の格差は大きくないが、幼い選手たちは私たちが中国に大きく押される。 中国は有望株と最高級棋士の実力の差があまりない。 私たちはその実力の差がたくさんある。”

 -克服するための方法があるならば。

 “一人一人の努力も重要だが社会的な環境も変わってこそ克服することができると見る。 中国は囲碁が社会的な成功のための一つの通路だ。 プロ棋士の収入も良くて社会的な地位も高いためだ。 数多くの人口が囲碁で出世するために努めていると我が国とは環境から大きく異なる。”

 -囲碁を一言で表現するなら。

 “囲碁は‘私の人生’だ。 若かった時は囲碁だけする人生が退屈だという考えもあった。 囲碁のほかあれこれしてみたい心もあった。 だが、それでも私が囲碁の他に上手にできる事がなかったよ。 今は囲碁が私の人生の自然な一部分だ。”

 -最近『ユ・チャンヒョクの派閥作り』という本を出した。

 “派閥作りは布石だ。 碁を打つ人々が最も気兼ねするのが布石だ。 現代囲碁で特に重要だ。 本で新しい布石と色々な布石理論をわかりやすく説明してみた。”

 -囲碁の他どんな事をしてみたかったか。

 “すべてのジャンルの映画が好きだ。 映画監督になって私が直接映画を作ってみたかった。 若かった時私は感受性が豊富で神経が鋭敏だった。 このような部分が勝負師として長く生き残るには適合しなかったようだ。”

 -勝負師として適合した気質は何か.

 “年を取っても成績を出す棋士の特徴は囲碁にだけ関心があるということだ。 チョ・フンヒョン、ソ・ポンス9段のような棋士は囲碁以外の事に大きく関心がない。 だが、私はあれこれ世の中の事に関心が多くて色んな人々と会って交流して酒を飲む事も好きだ。”

チョン・アラム記者aa@joongang.co.kr


◆ユ・チャンヒョク9段=1966年ソウル出生. 84年入段. 87年新王戦優勝を始め国内外棋戦で24回優勝. 世界大会グランド スラム(93年富士通杯、96年応氏杯、2000年三星火災杯、2001年春欄杯、2002年LG杯優勝)達成.  
原文記事:ユ・チャンヒョク“幼い選手たち中国と格差大きい…より切迫されなければ” - 中央日報