速報/キム·ジソク出場! 黒で対局開始 

本戦12局キム・ジソク-井山裕太対局-対局室解説:アン・ヒョンジュン4段
 
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第16回農心辛ラーメン杯本戦12局が3月4日午後3時(韓国時刻)中国、上海グランドセントラルホテル4階特別対局室から始まった。 韓国と日本の主将キム・ジソク9段と井山裕太9段の正面対決だ。

去る4年の間釜山(プサン)(2次戦)で引き返した日本だ。 近ごろ農心辛ラーメン杯3次戦で日本選手
を見たのは2011年初めに広がった第12回大会3次戦での結城聡が最後だった。 3次戦はたいてい韓中の最強者だけ残っていて日本選手が勝利をおさめる姿を見るのは難しかった。 しかし3日は井山裕太がミ・ウィティンをはね除けて2連勝をおさめた。

しかし次の相手はキム・ジソク9段だ。井山裕太とキム・ジソクは公式対局はないが、非公式で2009年開かれた国際新鋭対抗戦で一度対決してキム・ジソクが勝ったことがある。 

中国メディアはそれとなく井山裕太の勝利を望む表情だ。 '強敵'キム・ジソクの前進が恐ろしいためであろう。 新浪囲碁のある囲碁評論家は12局を'韓国皇太子と日本第一人者の対決'としながら"もし井山裕太が勝てば以前7回大会で依田紀基がチョ・ハンスン、コン・ジェ、イ・チャンホを折った以後9年ぶりの日本3連勝だ。 また、韓国で1,2位を争う最上棋士パク・ジョンファンとキム・ジソクを折ったことで日本囲碁界としては並大抵なことでない。"と話す。 

12局は韓-日戦. 現地中国取材陣は11局よりは少ない。 
キム・ジソクは"対局前日は夕方に外灘まで一人で散歩をして、早く寝た。 ゆっくり寝てコンディションは悪くない。"と話した。 

キム・ジソクは今回が農心辛ラーメン杯本戦五回目の出場であり去る大会では通算戦績8勝4敗を記録した。 2009年初めて本戦に出てきた11回大会では山下敬吾、ティン・ウェイ、高尾紳路を折って3連勝をおさめた。 14回大会でタン・シャオ、山下敬吾、ピャオ・ウォンヤオ、古力を連破して4連勝. 15回大会ではワン・シーに負けて1勝もできず退いた。 昨年大会ではタン・シャオを相手に1勝をおさめた。 

ニギリではキム・ジソクが'黒'を捉えた。 サイバーオロは16回農心辛ラーメン杯3次戦すべての対局をプロ棋士の解説と共に対局室で生中継する。 本戦12局解説者はアン・ヒョンジュン4段だ。

本戦12局内容と写真は速報で伝える。 

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▲対局場に入るキム・ジソク9段.

 

●○…午後3時25分(韓国時間)左下で力比べ 
 
最終ラウンドで中国は数的には最も優勢だ。 ス・ウェ、レン・シャオ二人が残り、韓国と日本はキム・ジソクそして井山裕太、このようにそれぞれ一名ずつ残った。 

日本国家代表チーム監督であり団長山城宏9段は“3次戦(最終ラウンド)まで来たもので目標を成し遂げて満足する。”と明らかにしたが3日井山裕太が勝利までおさめてさらに喜ぶ様子だ。 井山裕太とミ・ウィティンが行った11局は印象深かった。 力強いことで有名なミ・ウィティン(中国ランキング3位)に戦闘を広げ、ミ・ウィティンの大石を全て捕らえて勝った。 ほとんど虐殺に近かった。 

以前から井山裕太の力(読み)は認められたというけれどより一層ファンたちに刻印させるといえよう。 何、力と言うならキム・ジソクだ。 キム・ジソクと井山裕太の対局はそれで徹底した力の対決になる公算が大きい。 

序盤、普段よく見られない変化が繰り広げられている。 'キム・ジソクの厚み、井山の実利'様相を帯びる雰囲気だ。 

韓-日戦なので中国棋士が検討室に出てこないと見たが、対局が始まってさほど経過せずウィ・ピン、中国国家代表チーム総監督を始めとしてス・ウェ、レン・シャオ、ミ・ウィティンが検討室に入ってきて席を占めた。 

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●キム・ジソク○井山裕太(33手進行)


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▲えびせんを食べるミ・ウィティン. '韓日戦'だが、中国は選手団全員が検討室を訪れた。

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▲韓国検討陣. キム・イン団長とヤン・ジェホ事務総長などが位置した。

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▲ 12局検討室全景




●○…午後4時(韓国時間) 井山の曖昧な(?)実利作戦 
 
囲碁は次第にお互いの作戦が明確になっている。 キム・ジソクは豪放で広い囲碁. これに反し井山は丈夫で着実な実利. ところが井山の動きは若干硬直している感じだ。 オロ対局室で解説しているアン・ヒョンジュン4段は"キム・ジソク9段が主導権を握ったようだ。"と話す。 

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●キム・ジソク○井山裕太(36手進行) -井山裕太が右辺一間ビラキで実利中心に置くという意が読まれる。 

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●キム・ジソク○井山裕太(47手進行) -キム・ジソクの石が活発に見える。

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●キム・ジソク○井山裕太(49手進行) -難解な進行が繰り広げられようとする。



●○…午後4時30分–中国検討陣"井山、序盤有利"
 
スウェ、ミウィティン、レンシャオ、ウィ・ピン監督などが集まった中国検討陣では序盤、井山が有利な戦闘を広げているという話が出る。 

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●キム・ジソク○井山裕太(66手進行) 

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▲12局で韓国と日本両国のいずれかの国は完全脱落することになる。

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▲井山裕太が日本チームの運命を肩に背負った。唇を固く閉じて、慎重に着手している。

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▲大勝負で、より落ち着くようになり、昨年末、サムスン火災杯を胸に抱いたキム·ジソク。韓国チーム一人残って困難な状況の中で、韓国囲碁界の期待を一身に受けている。 



●○…午後5時10分–先手を奪われた 
 
下辺で広がった戦いでは井山裕太が少し気持ち良い結果を得た。 中央黒要石を捉え、その上先手を捉えた。 

先手を捉えた井山裕太が向かった上辺2線は要処だ。 キム・ジソクとしては少しすっきりしない流れが続いている。 


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●キム・ジソク○井山裕太(86手進行)  



●○…午後5時40分–きっ抗した中盤 
 
二転三転したが実際に形勢はどちらか一方に傾かなかった。 厚みと薄い関係があって地だけ確かめてみることはちょっと難しい。 対局内容だけ見れば井山裕太は形勢が難しいと見るように見え、キム・ジソクは楽観するようだ。 

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●キム・ジソク○井山裕太(129手進行)  



●○…午後6時10分–超薄氷 
後半に入り込んでいる。 形勢は非常に微細だ。 オロ対局室でこの対局を解説しているアン・ヒョンジュン4段は"とても微細だ。 白(井山裕太)は厚い。 黒は先手をよく利用しなければならない。"と話す。


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●キム・ジソク○井山裕太(169手進行)  



●○…午後6時15分–井山大きい錯覚
 
微細な流れ、秒読みの圧迫の中で井山の錯覚が出てきた。 生かすことはできない石を生かして出て捕えられた。 これであまりにも薄氷の形勢だったのでキム・ジソクの優勢が明確になった。 

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●キム・ジソク○井山裕太(180手進行)  



●○…午後6時40分–キム・ジソク、勝利確実視
 
小ヨセだけ残った。 キム・ジソクは確実な整理手順を踏んでいる。 

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●キム・ジソク○井山裕太(215手進行)  



速報終わり/最後の砦キム・ジソク、井山折って前進

韓国最後の砦キム・ジソク9段が韓国優勝に向かって前進し続けなければならない。 

4日中国、上海グランドセントラル ホテル特別対局室で繰り広げられた第16回農心辛ラーメン杯本戦12局でキム・ジソクが日本最後の選手井山裕太9段をむかえて261手で4目半勝ちをおさめた。 これで日本は全滅した。 キム・ジソクが中国2人(レンシャオ・スウェ)を連破すれば韓国が優勝することになる。 
 

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