ネットマーブル囲碁nTV |メイン|囲碁のすべて、囲碁nTV ※2015/01/20の記事です。

キム・ジソクの天敵克服史
 
AがBという特定相手に唯一弱い場合、Bを示してAの天敵という。AがBだけでなくC,D,E…など競争者大部分に度々負けるならばそれは天敵でない。そのままAが弱いのだ。このような仮設(こうだということもないが)の下、キム・ジソクが国内最高水準競争者らと広げてきた正面対決成績表を覗いて見れば本当におもしろい流れを発見することになる 。
 
キム・ジソクは彼ら大部分にほとんど例外なしで劣勢に出発したが、ある時点から嘘のように反撃に成功して天敵関係を消してきたためだ。本当にそうだろうか、一人一人相手戦績を調べることにしよう。Oは勝利、Xは敗北であり時間順で整列したのだ。勝敗は全てキム・ジソク基準だ。

 
 
①イ・セドル相手戦績
XXXXX OXXXO XXOXX OOOOO X (8勝13敗)
 
まだキム・ジソクのイ・セドル相手総勝率は38.1%で4割にならない。草創期にあまりにもたくさん負けたためだ。デビュー初め5連敗で始めて2勝8敗、3勝12敗に押されるなどみじめな水準だった。ところが2012年年末以後5連勝で反撃する驚くことが広がった。 ここには国内最高番碁勝負の中の一つである18回GSカルテックス杯決勝戦での3対0ストレート勝利が含まれている。
 
勝負世界では99連敗より100回目勝負でおさめた1勝にさらに加重値を置かなければならないと話す。時間の流れの中で以前の戦績は無意味で最も最近作成した戦績が最も現実に近いデータという意味だ。 もちろん二人の間の最後の対決(2013年11月囲碁リーグ)ではイ・セドルが勝ったが、その直前キム・ジソクがおさめた5連勝はその前にみじめな戦績を作成した人なのか疑問を感じる程眩しい。キム・ジソクは死神のようだったイ・セドルを明らかに克服した。
 
②チェ・チョルハン相手戦績
XXXXX XOOXX OXOXX XOOOO OOO (11勝12敗)
 
イ・セドルを相手にした記録よりさらに衝撃的だ。キム・ジソクの‘換骨奪胎’を一目瞭然に見せる資料であるためだ。チェ・チョルハンこそ一時はキム・ジソクにとって天敵だった。デビューするやいなや6連敗、16局を競った時点でキム・ジソクが勝った対局はたった4対局に過ぎなかった。会いさえするとたっぷり殴られる餌に過ぎなかった。
 
そうしたキム・ジソクが2013年3月からチェ・チョルハンに何と7連勝中だ。はっきりと刀の柄を変えて握ったのだ。勝負世界でこうしたことは並大抵な事では発生しない。仙界の霊薬を食べて突然2子増えたというような漫画でも可能なストーリーだ。もちろんチェ・チョルハンが再び水の流れを変えて以前の連勝モードにという決まりはない。 だが、今の時点までキム・ジソクがチェ・チョルハンを相手に演出中である逆転ストーリーは不思議に近い。
 
③イ・チャンホ相手戦績
XXXXO OXO (3勝5敗)
 
標本が多くはないけれど傾向は前の例らと似る。草創期一敗塗地、後半期主導権掌握のパターンがここでも続いている。普通初めての出会いから4連敗ぐらいすると実力差があらわれたことで、心理的負担感で萎縮してみるならば差はますます広がるはずでこのような形の追撃はほとんど不可能なものだ。
 
反撃の時点は2009年8月からであった。最近数年間イ・チャンホが不振、同じ時期トップ権で背伸びしたキム・ジソクとの対決がほとんどなされない点が惜しい。最近1~2年間二人の活躍像を見る時対決がたくさん成し遂げたならば相手戦績が逆転した可能性も大きかった。もしこの推論が合うならばキム・ジソクはイ・チャンホというまた一人の‘天敵’からも脱出に成功している。
 
④カン・ドンユン相手戦績
XXXOO XOXOX OOOOO X (9勝7敗)
 
幼かった時から同い年ライバル関係であったカン・ドンユンにもキム・ジソクは先立って相手らと非常に似たサイクルを描いている。2012年7月から2013年10月間作成した5連勝が決定打になって通算戦績を必ず逆転させた。これほどになればキム・ジソクの草創期不振は餌のように見える。囲碁用語で表現しようとするなら捨石戦法とでも言おうか。
 
もちろんこの二人の関係もさらに今後を見なければならない。最も最近である2014年10月対決(囲碁リーグ)でカン・ドンユンが連敗にブレーキをかけて流れがまた一度揺れ動いたためだ。そうだけれど全体的にキム・ジソクがカン・ドンユンさえ天敵リストからひとまず除去したことは明らかだ。
 
⑤チョ・ハンスン相手戦績
XXXXO OOOO (5勝4敗)
 
決定局だ。対局数は多くないが草創期の時、わざわざ甘く見せるために思い切り負けて(?)後に利子まで打って受け取る手法をこの勝敗表が証拠物のように提示している。こういう現象は二人の勝負師の年齢差から来る全盛期移動とも無関係ではないだろう。キム・ジソクも新年で26才に入り込むがチョ・ハンスンよりは7才も若い。 キム・ジソクがチョ・ハンスンを相手に初めて勝ちを勝ち取ったことは2011年囲碁リーグであり2014年GSカルテックス杯8強戦で大勢逆転を成し遂げた。
 
⑥パク・ヨンフン相手戦績
OOXXOOXOXOO (7勝4敗)
 
パク・ヨンフンとの関係は概して円満(?)だ。キム・ジソクは他のトップ権競争者との対決と違い、パク・ヨンフンとの出会いでは序盤から主導権を握っていった。今まで通算7勝4敗に先んじるところだ。昨年10月と12月天元戦、国手戦で勝利して間隔が若干広がった。
 
⑦ウォン・ソンジン相手戦績
OOXXOOXX (4勝4敗)
 
パク・ヨンフンの場合のように比較的仲が良い関係だ。つくづくと見ればOX(勝敗)をやりとりしたパターンがキム・ジソクvsパク・ヨンフン カードと比較しておこうとする程似る。ひょっとして同じ‘小牛帯‘として同じ扱いをしたはずはなくて…
 
⑧パク・ジョンファン相手戦績
XXOOXXXXXXXOXXXXXOOXX (5勝16敗)
 
ついにパク・ジョンファンまできた。彼はキム・ジソクがまだ克服できない唯一の天敵だ。21局を置いてせいぜい5勝、勝率23.8%で四対局中ひと勝負にも勝てなかった。どんな天敵の古宅も鍵を取って入って天敵の秘密の障壁を取りはらったキム・ジソクが唯一パク・ジョンファンの前だけは神通力がきかないでいる。

 
 
この文に登場した相手棋士名簿をつくづくと見回せば年齢という重要変数が大きい役割をしていることを発見することになる。カン・ドンユンだけが同い年というだけで、残りの相手は全てキム・ジソクには先輩たちだった。ひたすらパク・ジョンファンだけ後輩だ。今年でキム・ジソクが二十六、パク・ジョンファンはそれより四才下だ。
 
2014年韓国囲碁界の二大主役だった二人は新年2月から世界大会である19回LG杯を置いて乾坤一擲の決勝3回戦を持つ。去る年末その前哨戦で広がった国手戦挑戦者決定戦でキム・ジソクが1勝2敗で逆転負けされたのがどんな影響を及ぼすのか注目される。だが、今回の決勝戦結果は誰も速断できない。 キム・ジソクの天敵克服期で今回のLG杯決勝は画龍点睛か、龍頭蛇尾かの分岐点になるだろう.