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ソ・ポンスの特別な学習の道
還暦を迎えたソ・ポンスの絶え間ない努力

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▲GGオークション杯予選が真っ最中行われている光景. 
 

2014年上半期を終える日も残り少ない6月27日GGオークション杯に出るシニア棋士と女流棋士が決定された。今年で8回を迎えているこの大会は2,3,5,7回はシニアチームが1,4,6回は女流チームが優勝した. 毎度きっ抗した勝負が繰り返されるので興行は満点だった。 
 

連勝戦方式で進行されるこの大会は結局最後の最終走者が最も重要だ。 片方のチームが一方的の場合、逆効果が出ることもあるが今までのGGオークション杯は常に新しい連勝スターと終盤の決定的な顕著な選手を通じてチームが優勝する場合が多かった。 

新しい国家代表が5月から始まって試合がある時以外は静かだった韓国棋院は選手たちが毎日のように訓練して結構人のにおいがする町内になっている。 これに対し負けないように一般棋士も国家代表室の隣室で次第に研究の雰囲気を形成するなど'風船効果'も現れている。 

今年女子選手が最も警戒しなければならないシニア チーム選手はユ・チャンヒョク、チョ・フンヒョンではなくソ・ポンスだ。 彼は去る4月全体棋士が参加する物価情報杯本戦に堂々と名前を上げた。 根っからのファンの立場では天下のソ・ポンスが本戦に上がった事が何を大げさなというかも知れないが、現実を知るならばこれがどれくらいすごいのかわかる。 

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▲ソ・ポンスが昨年三星火災杯本戦に進出した時明るく笑ってインタビューを受けている。

 
まず物価情報杯は早碁棋戦だ。 まだ四十才未満の棋士も秒読み碁を打てば、ある瞬間自分が何をするのか分からない状態に入り込む程時間の負担がある。 そうした点で幼い棋士を相手に40秒碁で新鋭に5連勝して本戦に上がるということはそれだけ大変だ。 いつもソ・ポンス名人がタイジェムを通じて実戦練習を怠らなかったという証拠だ。 

同じ年頃の棋士は生業に神経も使うがソ・ポンス名人は囲碁以外には他の仕事をしない方なので韓国棋院でしばしばあう。 最初は棋士室に少しの間来て次第に若い棋士らと呼吸する日が増えるともう国家代表選手たちぐらい研究する時間が増えた。

増えた勉強時間はタイジェムで当てられた手法を後輩に尋ねたり、その日行われたプロ対局で気になる大きな課題を解決するに至った。 この程度なら若干ホラを加味してもパク・ジョンファンを抜いて最も熱心にする棋士に入る水準だ。

新しい国家代表チーム創設はちょうど年齢を忘れて勉強する老将の胸をより一層熱くさせたようだ。 誰も意識していなかった中でソ・ポンス名人は静かに国家代表室入城に成功したのだ。 子供たちの新しい研究で知りたいことが多かったが、ひょっとして勉強妨害者になるかと思って最初は傾聴だけした。

ソ・ポンス名人の囲碁に対する熱意を知っているコーチングスタッフは困りながらも大先輩であるソ・ポンス名人が熱心にする姿が子供たちにかえって刺激になることがあると判断して良い事と考えることにした。 

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▲ソ・ポンスはいつも大会場で予選試合を観戦している。 観戦して気がかりなことが出れば対局者よりも復碁に熱中したりする。

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▲パク・ヨンフンが予選棋譜を入力するとすぐにその手順について見物していたソ・ポンスは質問を投げたりする。


初めの2-3日ほどの適応期間を越えては特別な話が出ないので何歩か進んで自律勉強をしている子供たちに気になった点を尋ねる。 自分より囲碁が強いと感じれば年齢や体面などは重要ではないという精神だ。

雑草囲碁、チンジャン(味噌)囲碁、野戦司令官と呼ばれたソ・ポンスの力はこういう事だ。 今から43年前、20才で名人になっても日本留学から今しがた帰ってきたチョ・フンヒョンに折りたたまれて練習囲碁を通じて習ったという話がむなしい話ではなかった。 


特異な点は国家代表室にパク・ジョンファン、キム・ジソクがいる日には偶然としては妙なことに常にソ・ポンス名人の姿が見える。 また尋ねることが準備されている。 今はランキング93位に過ぎないが天下のソ・ポンス名人が尋ねるのに口を閉じる棋士はいない。 

国家代表コーチングスタッフ全員が国手山脈予選戦試合を行った日、ソ・ポンス名人には絶好の機会であった。 試合を終わらせて国家代表室に行くとすぐに予期しなくもソ・ポンス研究会が開かれていた。

ソ・ポンス名人の研究特徴は本人が納得しなければ無条件で最後まで置くというところにある。 この方式は自分より強い人が難しい変化を教えるために最後まで置いてみる場合、一緒に研究する人は途方もなく役に立つ。 だが、反対に自分より弱い人は自分は分からないのでどうなるのか置いてみて(一言で教えて)という感じがする時はとても気が抜ける研究となる。 


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静かに見ると研究主題はこの場面である。この日モク・ジンソク(白)とパク・ジュンソクの国手山脈予選戦囲碁から出た形態なのだが実戦では黒が完全につぶれた。黒地に白が入って生きられるかどうかだ。色々な意見が出てきた。キム・ジソクは白3で生きないのかとしたし、キム・ジョンヒョンは危険とした。 普通は研究してみて止まるがソ・ポンス名人は黒の手筋を最後までしてみたので皆が真っ青になってしまった。 
 

その日の夜、囲碁リーグがあった。 キム・ジソクはソ・ポンス名人に印象深かった二つの話を囲碁リーグ選手たちに聞かせた。 何年か前、電話で家にきてくれと言われて急に行ったことがあるという。 任意の手に対する研究をするのに何と8時間を共にしたといった。

渾身の力を出して8時間を共に研究するということは容易なことでない。 以前日本囲碁界では挑戦手合が終われば対局者2人が夜を明かしながら研究を一緒にしたという話を聞いたことがあるが、弟子でもない幼い棋士との二人の棋士間で実際の対局でもない他人の囲碁をそのように長時間できるということ自体が驚異的だ。

また、一つは地方行事を一緒に行ったことがあるがソウルに行くバスに乗る前、ソ・ポンス名人がノートと鉛筆を買ったとのことだ。 そばに座って到着するまでノートに碁盤を鉛筆で描いて気になった点をずっと尋ねたという。 キム・ジソクにはこのような大先輩の姿が特異に感じられながらも冷めない囲碁情熱にさらに尊敬したようだ。 

時々七十を越えたおじいさんやおばあさんが孫程の学生たちと共に大学に入学した話がニュースに出てくる時がある。 そのような姿を見て筆者も'ちょっと熱心に生きなくちゃ'という決心を固くして何日間か心を捉える時がある。 だがそう思ってはやめる事を数回繰り返している。

勉強は時間があり粘り強さを維持するならばずっと発展することができる。 還暦を越えても学習には終わりがないということを一生懸命見せているソ・ポンス名人である。 彼は見れば見るほどにじみでるまじめな人だ。 

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▲ 72年名人戦挑戦手合チョ・ナムチョル-ソ・ポンス.

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▲ 2012年入神最強戦で会ったチョ・フンヒョン-ソ・ポンス.

TYGEM /キム・ソンリョン
原文記事:タイジェム - 大韓民国1位囲碁サイトTYGEM.COM
※2016/02/01翻訳修正

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