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強靭な集中力だけが峠を越える!
明日イ・セドル古力10回戦5局開始

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▲現在のスコア2-2で10回戦の分岐点になる5局が明日(25日)広がる。
 

10回戦5局は明日(25日)中国、雲南省香格里拉で開かれる。 シャングリラは中国雲南省ディチン族自治州にある都市. 元の地名は中甸だったが2001年にシャングリラとして改名した。チベット語で'心の中の太陽と月'という意だ。 チベット族が43%も生きるという。 

こちらが知らされることになったのは英国小説家ジェームズ・ヒルトンのなくした地平線(Lost Horizon)という本を通じてだ。 地上に存在する平和で永遠の幸福を享受することができるユートピアとして描写されて2000年代後半旅行会社を通じてこちらの商品が開発、紹介されて一般旅行者も多く訪れる所になったのだ。 

10回戦5局期間中国囲碁関係者と報道機関はこの未知の世界に何と100人以上が移動するという。 囲碁と観光を融合させた新しい囲碁祭り企画が10回戦とともに開かれる。

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▲韓国棋院階段壁にかかったチョ・フンヒョン-ユ・チャンヒョク白頭山(ペクトゥサン)天地対局写真.

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▲梅里雪山の主峰である万年雪で覆われているカーゴブォ(6740m).




1.体力と高山症
 
韓国選手団は二チームに分けて現地に入った。 まず選手たちはシャングリラの地域平均高度が3459mに達して高山病を誘発しかねないという点のためなのか先週の日曜日(5月18日)中国リーグ試合を行ったが22日の試合はイ・セドルと古力ともに参加せずに現地高度適応訓練車で先にそちらに行ったという。 

また、後発隊は飛行機で2時間かかる上海に移動して再び中国国内線に乗り換えて、国際線の2倍を越える4時間30分を再び飛行して麗江空港に入るという。麗江空港から対局場所まではバスで再び4時間. これは麗江空港がオープンしたからであって、以前には昆明空港からまわって入るにはシャングリラまではバスで13時間を行かなければならなかったというからこちらがどれくらい遠方なのか知ることが出来る。
 

2.最高の囲碁と写真を見ることができるだろうか
 
韓国棋院階段を上がってみるならば壁にチョ・フンヒョン-ユ・チャンヒョク白頭山(ペクトゥサン)天地対局写真が飾られている。 90年度に撮ったというからすでに25年にもなった写真だ。 当時白頭山(ペクトゥサン)で写真を撮るとフィルムを公安に取られるとみて、団長として行ったキム・イン国手はこの記録を必ず残したくて下着に隠して持ってきたという。 彼はこの武勇談を酒の席で時々ムン・イクチョムの綿実油と比較して聞かせてくださったりする。 

韓国観光客がシャングリラに行く理由はただ一つだ。 雲南省で最も高いチベット人の成算である梅里雪山を見るためだ。 万年雪の威容がそのまま現われていて13個の6000m以上の峰で山脈を成し遂げていて'太子13峰'として呼ばれるこちらの主峰(カーゴブォ6740m)はまだ人間の接近を許容していない神聖なところでもある。 こちらを背景に対局ができるならばどれくらい素敵な図が出てくるか囲碁歴史上最高の囲碁図を期待してみる。

 

3.1,2局と比較して3,4局の古力は何が変わったか?


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1局だ。 古力(白)は序盤白1で付けて黒が内側で退ければすぐに切って序盤戦闘を有利にさせていこうとした。 しかし時間が多いイ・セドルは黒2,4に避けたがこれがこの囲碁の勝着となった。

10回戦2局を現場で見た時古力はとても余裕がなかったし緊張感が極に達した。 3月に広がった招商地産杯でも同じだった。 何か平常心を取り戻す機会が必要だったところで予想できない機会が訪ねてきた。 

招商地産杯1次戦でイ・セドルはミウィティンに勝利したし古力はビョンサンイルに敗れた。 すでに1次戦オーダーを通じて2次戦でイ・セドル-古力対局は決まっていた。 この二人は一日の休息期間中近くの霊隠寺という寺に行って僧侶から人生に対する話を1時間30分聞く時間があった。 

明らかに儀礼的な行為だったが以後から妙に流れが変わった。 2次戦で古力は圧倒的な勝利をおさめたし5日後広がった春蘭杯では‘序盤優勢、ヨセ敗北’というこれまでの公式を破って半目を最後まで守った。 引き続き広がった10回戦3局では自信を得たことなのか婦人と赤ん坊まで同行する背水の陣まで打った。 完勝をおさめて対イ・セドル3連勝をおさめた。 笑いも取り戻したし一方的であるような流れが確かに変わった。 

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▲中国霊隠寺周知と記念対局ポーズのための古力.


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4局だ。 ヨセで古力(黒)は1で白を捉えようといった。 この手は黒3の捨て石作戦で白10まで白地を4目に減らすことができる。 結局この手によって中盤まで有利だという評を聞いたイ・セドルに古力は後半逆転勝ちを作った。 この手にあうとすぐに半目負けそうだと感じたイ・セドルはあきらめて置いたせいで格差はかえってさらに広がった。
 

4.追われるイ・セドルに必要な点
 
イ・セドルは3月までは10回戦他の成績がそんなに良くなかった。 そのためか囲碁内容だけ見れば古力以外の他の棋士には大きい威嚇にならない姿だった。 そうしたことが妙に古力に敗れて他の試合も熱心に置く珍現象(?)が起きた。 

徐々にペースを上げようとする戦略であったか、でなければ今でもたるんではいけないと感じたことかは分からない。 4月以後イ・セドルは4局で古力との敗北のほかは負けてない。(4月以後7勝1敗)パク・ジョンファンには早碁でタイトルまで奪うほど。 

10回戦が4時間囲碁である点により時間を投資して序盤を確実に補完したイ・セドルが10年間パチンと一緒に信じたヨセで古力の裏切り(!)が原因で揺れている。 常に危機状況でより大きい力を発揮する棋士がイ・セドルだ。 

古力のヨセの実力と集中力が良くなったというのは認めよう。 だが、本人も明確に序盤の部分はこれまで先んじていたので緩かった点は良くならなければならない。 それでこそ二人の棋士間の10回戦は内容面でもはるかに均衡が合わされてファンたちは質と内容面で期待以上の面白みを感じるだろう。

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▲新案チュンドで広がった4局復碁場面.  


TYGEM /ギムソンリョンプロ