同じ時期、同じような素材の映画はなぜ?
囲碁映画'ストーン' '神の一手'一ヶ月間隔で封切り予定▲ 6月12日封切り予定である映画 <스톤>「ストーン」ポスター.
<ストーン>と <神の一手>は一般人に多少なじみがうすい‘囲碁’を素材にした映画だ。 ほぼ同じ時期に封切りする同じ素材の映画は興行を置いて競争するけれども観客の関心を高めて互いに相乗効果を出す事もする。チョ・セレ監督の遺作である <ストーン>が6月12日公開されるのに引き続きチョ・ポムグ監督がメガホンを取った <神の一手>も7月3日公開される予定だ。
引き続き下半期には漫画で人気を呼んだ <未生>がシーズン2の製作に入るという便りが聞こえて2014年は相次いで囲碁映画が初お目見えする事になるものと見られる。
下の記事は5月22日付ハンギョレ新聞文化面にユ・ソンヒ記者が書いた <비슷한 시기, 비슷한 소재 영화 왜?> です。 クリック→記事原文直行囲碁素材‘ストーン’ ‘神の一手’ 6~7月相次いで封切り予定
‘光海…’ ‘私は王である’等過去にも類似の事例多くて社会の雰囲気や流行に乗るが結局は完成度によって興行分かれて
一般人には多少なじみがうすくて専門的な分野と認識されてきた‘囲碁’を素材にした映画 <ストーン>(6月12日封切り)と <神の一手>(7月封切り)が相次いで封切りする。 多くない素材を扱った映画が、それもほぼ同じ時期にスクリーンにかかることになって話題になっている。<ストーン>と <神の一手> は製作会社ともに素材が重なる事に対して“単なる偶然の一致”と明らかにした。 素材は同じだがジャンルはもちろん映画を解いていく方式自体は全く違うということ。
<ストーン>は天才アマチュア囲碁棋士と暴力組織ボスが会って繰り広げられる人生アマチュアの話を世の中で最も公正な勝負と呼ばれる囲碁を通じて多少哲学的に描き出す。 反面 <神の一手>は詐欺囲碁屋に全てのものを失ったあるプロ棋士の徹底した復讐劇を描いたノワールアクション映画だ。<ストーン> 製作会社側は“監督である故チョセレ氏は映画界で最も囲碁をよく置く人であったし、すでに90年代に囲碁を素材にした <名人>という作品を準備した”として“<ストーン>は昨年釜山(プサン)国際映画祭招請作で製作時期も(<神の一手>より)先んじる。 偶然の一致であるだけ”と話した。
<神の一手> 側も似た立場だ。 製作・配給会社であるショーボックス側は“2008年にすでに企画された作品で封切り時期が重なったことは偶然”としながら“あえて理由を探そうとするなら囲碁ウェプ漫画<未生> などが人気を呼んでなじみがうすかった囲碁という素材に対する一般の人たちの関心も大きくなったのが理由ではないだろうか”と説明した。二つの映画関係者たちは片方では観客の関心が大きくなった事が興行に‘好材料’として作用するのを期待している。 特に小規模映画関係者 <ストーン> 側はマーケティングに大きい費用をかけずとも <神の一手>の おかげでメディア露出が多くなったのを内心歓迎する雰囲気だ。
広報社は“数十億ウォンの費用とチョン・ウソン、イ・ボムス、アン・ソンギなどマルチキャスティングを前に出した <神の一手>と相乗作用を起こして囲碁映画に対する関心が大きくなったことは歓迎すること”と話した。事実 <ストーン>と<神の一手> の他にもほぼ同じ時期、似た素材の映画が作られた場合はかなり多い。
2012年、1000万人の観客を動員した話題の映画「光海、王になった男>とほぼ同じ時期に封切りした<私は王である>は、王と顔が同じ賎民が王と役割を変えて支配を代わりにするという同じ設定から出発する。主演俳優が1人2役をする点も同じだ。笑いを醸し出すわずかなエピソードも重なる。そうしたら二つの映画は封切り前から神経戦を繰り広げるしかなかった。
後発だった<光海、王になった男>は、元の<私は朝鮮の王である>として、タイトルまで変えたし、封切り時期を1週間早めることもした。
この他に、見逃していたバンド(音楽)の夢を一歩遅れて訪ねて行く中年の話を扱った<楽しい人生>と<ブラボーマイライフ」(2007)、消防士が火魔と繰り広げる死闘を描いた<リベラーメ>と<サイレン>(2000)、ジャージャー麺を素材にした<新装開店>と<北京店>( 1999)、商店街の話を扱った<祭り>と<学生ブグンシン位>(1996)も同年に作られたような素材の映画だ。さらに1961年にも<春香伝>と<ソンチュンヒャン>が十日違いで公開され、興行争いを繰り広げたりもした。▲写真は映画 <神の一手>.チュンムロ製作会社関係者は“シナリオが非常に似ていて‘盗作疑惑’が認められない限り似た素材の映画でも互いに創作者の権利を認めるので雑音が出てくることは殆どない”として“素材の流行性や社会の雰囲気により似た映画が出てくる場合は海外事例も多い”と説明した。
ミレニアムを控えて終末論が広がっていた時期に出てきた<ディープインパクト>と<ハルマゲドン>、9.11テロ以後、製作された<フライト93>や<ワールドトレイト·センター>が代表的である。映画関係者たちは素材も重要だが結局観客の選択基準は‘出来ばえ’でしかないと口をそろえる。 <光海…>は1000万観客を突破したことに比べて <私は王である>は100万人にも至らなかった事例がこれを証明するということ。
ショーボックス関係者は“良い素材を捜し出すことが1次的な能力ならば俳優や監督が映画的完成度を備えてよく作り出すことがそれより重要な2次的能力ないだろうか。 結局カギは完成度”と話した。