[ムンヨンジクの囲碁散歩]「ゴーゴー·ジャパン」1年...この目つきが世界大会で優勝を撃った - 中央日報 

[ムン・ヨンジグの囲碁散歩] 'GO・碁・ジャパン' 1年…この目つきが世界大会優勝撃った

一力遼、グロービス杯U - 20頂上
日本国家代表チーム結成成果見えて
ナヒョン5段など折って日本どうし決勝
2000年代に入り五回目快挙


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日本囲碁の次世代走者で注目されている一力遼の鋭い目つき.韓国と中国に押された日本囲碁の復興を狙っている。[写真日本棋院]


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第1回グロービス杯で優勝した一力遼7段(右側)と敗者許家元2段(左側)が復碁している場面.世界大会で17年ぶりに日本棋士どうし正面対立して関心を集めた。[写真日本棋院]


 
日本は立ち上がった。

 日本が世界大会で優勝した。 11日日本、東京グロービス経営大学院で開かれた第1回‘グロービス杯世界囲碁U-20’決勝で一力遼(17) 7段が許家元(17) 2段を折って世界頂上にそびえ立った。許家元は台湾国籍の日本棋院棋士だ。

 2000年代に入り趙治勲(58)の三星火災杯優勝(2003),張栩(34) 9段の‘LG杯’ ‘TV囲碁アジア’優勝(2005),井山裕太(25) 9段の‘TV囲碁アジア’優勝(2013)に続く五回目の日本優勝だ。 日本囲碁を復興させようと国家代表チーム‘GO・碁・ジャパン’をスタートさせてから1年での成果で日本は鼓舞されている。 すでに来年に日本主催の世界棋戦がもう一つ誕生するだろうという予告も出てきている。

 ‘グロービス杯’は‘一手30秒’の早碁戦で16人だけが参加した新鋭棋戦なので日本の優勝を軽く見ることもできる。 しかし“日本が作った大会なので必ず優勝したかった”という一力遼7段の所感のように日本の気迫と実力は以前とは違った。

 組予選を経て8強戦で一力遼7段は韓国のナヒョン(19) 5段に勝ったし許家元2段は中国のリー・チンチョン(李欽城・16)初段を押した。 リーチンチョンは中国の次世代を代表する新鋭だ。 4強戦でも一力遼7段は中国の強者レン・シャオ(連笑・20) 7段を、許家元2段はシャ・チョンクン(夏晨琨・20) 2段を折った。 8強戦以後日本は中国との三局を全部勝ったし韓国もひと勝負折った。

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 日本優勝は偶然なのか、でなければ長い長い沈滞のトンネルから今まさに抜け出しているという信号なのか。

 日本は20世紀ずっと世界囲碁界を導いた。 韓国と中国は日本で学んだ。 しかし去る15年日本は衰退一路を歩いた。 世界大会優勝どころか8強進出も手に負えない程だった。 だが、昨年‘TV囲碁アジア’優勝に続き今年も頂上を踏んだ。 韓国と中国を押して決勝で日本どうし会ったのは1997年第10回富士通杯以後17年ぶりだ。

 低迷した日本囲碁界だがこの頃には過去の栄光を取り戻そうという雰囲気が起きている。 “新鋭が世界舞台を牛耳るようにしたい。 20~30年後を期待して後押しする”という大会スポンサーグロービス会長堀義人(52)のような後援者が増加している。

 韓・中・日三国の潜在力は大差ない。 この頃はインターネットで情報があっという間に広がってまた共有する世の中で情報不足で実力が落ちる場合はない。 才能ある棋士が努力だけするならば国家という障壁に閉じ込められることもない。

 日本優勝が、低迷した韓国囲碁にあたえるメッセージは大きい。 日本が果たして復興の道に入ったのかどうかは今後を見るべきだがもう国内囲碁界は中国だけでなく日本からも習わなければならない状況だ。 特に新鋭の不振は軽いことでない。 4月の‘利民杯世界大会’でも予選通過12人に韓国は一人も入ることができなかった。

 20年間世界大会優勝に陶酔した韓国の安易さはもう底を打った感じだ。 未来は準備する者の持分だ。 孔子は『論語』で“遠く見通すことができなければ近い将来に懸念が生じる”とした。

ムン・ヨンジグ客員記者 


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◆一力遼=1997年日本、宮城県出生. 2010年入段. 2013年第4回おかげ杯と第8回広島アルミニウム杯で優勝して名前を知らせた。 2014年第39期棋聖戦本戦リーグに史上最年少(16才9ヶ月)で進入した後日本の希望として挙げられる。