【韓国】韓国棋士「最近は中国リーグ傭兵いってこそ一流棋士優遇」 

韓国棋士"最近は中国リーグ傭兵出て行ってこそ一流棋士優遇されます"
今年は男女22人出場
中国最高級との対局に適度に思い通りの対戦料収入まで
国内リーグ欠場副作用も

 

韓国と中国ともに囲碁リーグ シーズンだ。韓国のKBリーグが先月10日から今年のシーズンの幕を上げたし中国の甲級リーグは9日から全国ツアーを始める。韓中両国の囲碁リーグが始まれば韓国の上位ランカーも非常にせわしくなる。ほとんどの中国リーグに傭兵で出場していていつも韓国と中国を行き来して両方のリーグに重なる出場をしなければならないためだ。 

今年中国リーグに出場する国内プロ棋士は全22人で昨年より8人も増えた。 甲級リーグにイ・セドル、パク・ジョンファン、キム・ジソク、チェ・チョルハン、チョ・ハンスン、ナ・ヒョン、シン・ジンソ、イ・ドンフンなど8人、乙級にカン・ドンユン、パク・ヨンフン、イ・チャンホ、ハン・サンフン、アン・ソンジュン、キム・ジョンヒョン、イ・ジヒョン、イ・ウォンヨン、ビョン・サンイル、シン・ミンジュンなど10人が出場する。 今年は女流リーグにもパク・チウン、イ・ミンジン、キム・チェヨン、オ・ユジンなど4人が参加した。 史上最多人員だ。 

韓国傭兵の面々を見れば全員が韓国の最高棋士だ。 あたかも国家代表常備軍をそのまま移したようだ。 このような皮をむいたサトイモのような強者だけをどのように選んだのか韓国囲碁界に対する中国囲碁界の情報力と交渉能力が驚くべきだ。 

この頃は国内プロ囲碁界では中国リーグに出て行かなければ一流棋士とは言えない。 過去にはタイトル保有者や本戦リーグ進出者が一流棋士として見なされたし、数年前からはKBリーグ選手ならば大体一流棋士で振る舞えたがこの頃はこれに増して中国リーグまで進出してこそ正式な一流棋士として優遇される時代になったのだ。 

このように国内最高棋士が中国リーグに集まっていくのは破格的な対局料のためだ。 先月21日から29日まで中国で開かれた乙級リーグに出場したカン・ドンユンは6勝1敗を記録してわずか1週間の間に1億ウォンほどを稼いで韓国傭兵のうちで最も多い対局料収入を上げた。 かなりの国内棋戦優勝賞金より多い金額だ。

この他にイ・チャンホとパク・ヨンフンがそれぞれ4,000万ウォン余りを儲けたし残りの棋士も2,000万~3,000万ウォンずつまずまずの収入を上げた。 今年初めて中国リーグに参加した女流棋士もそれなりに稼いだ。 7戦全勝を記録したパク・チウンと6勝1敗をおさめたイ・ミンジンがそれぞれ1,000万ウォン内外の対局料を取りまとめたし、それぞれ5勝2敗を記録したキム・チェヨンとオ・ユジンも少なくない収入を上げた。 平均的に各自昨年総賞金収入の30%ほどに達する金額をわずか1週間の間に取りまとめたわけだ。 さらに昨年賞金総額より多くの金額を稼いだ棋士もいる。 

甲級リーグに出場するトップランカーは待遇がより一層良い。 各自所属チームと個別的に傭兵契約を締結するので正確な金額や支給条件が公開されなかったけれど中国囲碁界で最も人気がある韓国棋士であるイ・セドルが1局当たり10万中国元(約1,600万ウォン),パク・ジョンファン、チェ・チョルファンが7万中国元(約1,150万ウォン),キム・ジソク、チョ・ハンスンが5万中国元(約800万ウォン)程度の勝利手当てを受けると分かった。

KBリーグの勝者対局料が400万ウォンなのと比較すると途方もなく多くの金額だ。 したがってこれらの中で相当数が今年も中国リーグで1億ウォン以上の対局料収入を上げると予想される。 

選手らでは中国の一流棋士らと対局経験も積んで適当に思い通りの副収入も取りまとめられる場合があるので一挙両得だ。 だが、国内トップ級棋士が大挙中国リーグに出場するのにともなう副作用も少なくない。 先月中国乙級リーグ期間中に開いたKBリーグ1ラウンド3,4試合でSKエンクリンが1指名パク・ヨンフンと2指名アン・ソンジュン、正官庄は2指名キム・ジョンヒョンと3指名アン・ソンジュン、華城市(ファソンシ)コリヨは2指名ビョンサンイルが抜けたせいで正規リーグ最初の局から主戦選手なしで競技をおこなわなければならなかった。 9日から甲級リーグが開幕すれば似た現象がずっと繰返しになることは言うまでもない。 

各チームごとにフューチャーズリーグ(二軍)選手たちが三人ずつ待機しているので直ちに競技進行には大きな問題はないが各チームの看板スターが出場しなければどうしても試合の質が落ちてファンたちの関心も遠ざかるはずだ。 それでも色好い対策があることでもない。 最も良い方法は韓国リーグが中国リーグよりもっと大きくなることだがそれがいつ可能なのか遥かに遠い話だ。