無名から彗星のように「タン·ウェイ·シン」  
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世界囲碁界地図では昨年2013年度は韓国の囲碁が停滞した時期に中国の新進棋士が勢力を伸ばしながら完全に中国に主導権が移った年ということができる。 ‘知彼知己ならば百戦不殆’すなわち‘敵を知って己を知れば百回戦っても危険でない’という話があるようにサイバーオロでは中国新鋭棋士の棋風を探求する特集を用意した。


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突然登場したスターを示すのによく‘すい星のように現れた!’という表現を使う。 慣用語に固まる程陳腐な表現なのに、この棋士をいう時これよりさらに適切な表現はない。 それこそすい星のように世界舞台に登場した。 

どの程度かというと、この選手がイ・セドル9段を折って三星火災杯を占めた時中国国家代表チーム総監督であるウィビン9段さえ“中国は新鋭棋士が世界大会決勝に進出すれば最初から期待をしない。 特にタンウェイシン3段は無名に近かった。 ところが今回の決勝戦を見守るとイ・セドル9段に全く遅れをとらない内容を見せた。”とかえってびっくりするほどであった。 記者がタンウェイシンに対する資料を要求するとすぐに“自分たちも別に関心を傾けなかった選手なので話すことが殆どない。”と話した。

2013年に広がった団体戦でない6個のメジャー世界大会(個人戦)-

百霊杯(ジョオルイヤン優勝),
LG杯(スウェ優勝),
応氏杯(パンティンウィ優勝),
春欄杯(チョニャオイェ優勝),
梦百合杯(ミウィティン優勝),
三星火災杯(タンウェイシン優勝)

で韓国は中国の優勝を全部見守らなければならなかった。

優勝者の中でチョニャオイェだけが89年生まれで残りの5人は‘90後’らだったのでより一層骨にしみて胸が潰れそうだった。 

この中でも最も最後に広がった三星火災杯(12月)の敗北は韓国としては‘最後のチャンス’だったので最も胸が痛かったし、中国のオール優勝と韓国の17年ぶりの‘国際タイトル無冠’境遇に転落させた‘最後の相手’タンウェイシン3段(当時)に対する印象は格別に大きくならざるをえなかった。

チョニャオイェ9段に負けた春欄杯がそのようなことになるとしてもイ・セドル9段が無名のタンウェイシンにまで(それも2:0で)負けるとは思わなかったので衝撃がより大きかった。

韓国囲碁に悔恨が多いマア・シャオチュン9段は自身のブログに"結局韓国に勝ったんだな、2013年中国囲碁万歳!"と書いた。

三星火災杯を席巻して一気処理の画龍点睛をとったタンウェイシンは中国の14回目世界選手権者で、中国棋院昇段規定により3段から直ちに9段に昇段した。 タンウェイシンの優勝に対して中国メディアは"今年6回の世界大会で韓中対決の決勝戦は全4回であり、二人の韓国ランキング1位(イ・セドル、パク・ジョンファン)が共に中国の若い棋士に敗れた。 これは今年中国が数的な優勢はもちろんで内容面でも韓国囲碁を圧倒したということができる。 90後世代の躍進により中国囲碁はすでに韓国囲碁を追い越した。"と報道した。

タンウェイシンは2012年8月初め三星火災杯32強本戦に進出したし(D組トリプルエリミネーションで2敗で脱落),半月後ひきつづき開かれた第1回百霊杯で一躍4強に上りながら(準決勝ではチョニャオイェに1-2で負けて決勝行挫折)突然に、はじめて囲碁ファンに名前が知らされ始めた棋士だ。

そうだとはしても国際舞台で彼は依然として優勝圏に近接したA級棋士と認められることができなかった。 1年がすぎて2013年7月第4回仁川(インチョン)室内&武道アジア競技大会で男子個人部門金メダルを取った。 当時中国ランキング18位であったが、それよりランキングが先んじたチーム同僚5位タンシャオと9位ポンリヤオに注目していたので中国も意外な成果と受け入れた。 その時ものすごい活躍を見せたタンウェイシンに対して尋ねるとすぐに韓国代表イ・ドンフンはこのように答えた。 

“非常に難しい選手だ。 気にかかるように置く。 相手を気楽に置かせないという意だ。”

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▲仁川(インチョン)で開かれた第4回室内&武道アジア競技大会男子個人部門でタンウェイシンは同僚タンシャオを押して金メダルを首にかけた。 中国ランキングで先んじていて、かつて韓国にも知らされたタンシャオを折ってタンウェイシンが金メダルを取ったのも予想をひっくり返した異変だった。



金メダルを取ったとは言うけれど室内&武道アジア競技大会は韓中両国が新鋭棋士を出場させた大会だったのでこの時までもタンウェイシンをそれほど注視しなかった。 ところがわずか5ヶ月後この棋士が三星火災杯準決勝でスウェに引き続き決勝で韓国の看板スターイ・セドルまで折って一気に頂上にまで駆け上がるとは誰が思っただろうか。 

勢いというのはこのように恐ろしい。 勢いを後押しすることが自信だ。 タンウェイシンは三星火災杯優勝した後“今年広がった決勝戦は皆若い棋士が先輩棋士に勝ったが特に90後世代の活躍が優れた。 彼らが一人一人優勝するのを見て'私も一度優勝しなければならなくないか'と考えた。”と言う。 

タンウェイシンは93年生まれで韓国のパク・ジョンファン9段と年齢が同じだ。 2011年24回富士通杯を優勝してパク・ジョンファン9段は誰よりも早く打って出たが以後およそ2年間国際舞台で特別な成績を見せられずにいる。 これに対し比べてタンウェイシンは着実に上昇の流れを見せている棋士だ。
 
パク・ジョンファン9段が富士通杯を制覇した2011年までも無名棋士であったタンウェイシンは2012年4月第13期中国リコー杯で準優勝したのが(vsジョオルイヤン)プロ棋士として初めてあげた最も大きい成果だったが、この時、中国ランキング29位に顔を押しこんだ以後着実に1階段ずつ上がった。 イ・セドル9段と三星火災杯決勝で会う直前彼の中国ランキングは11位であった。 百霊杯4強に上ったことのほかは明確にパッと出たのがなくても実はこのように起伏なしで踏んでのぼる存在をさらに警戒しなければならない。 

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タンウェイシン(唐韋星) 9段
1993年1月15日出生
2005年入段

2012年
第13期中国リコー杯準優勝(vsジョオルイヤン) 
三星火災杯本戦32強進出
第1回百霊杯4強進出

2013年
第4回仁川(インチョン)室内&武道アジア競技大会囲碁男子個人金メダル
三星火災杯優勝(vsイ・セドル2-0),9段昇段



春節特集-中国‘90後’代表棋士5人棋譜探求(2) 
実利と部分接戦に強い'タンウェイシン'

タンウェイシンの棋風は去る三星火災杯でよくあらわれた。 韓国ではおおむね '実利を丈夫に守っておいて次に攻撃を耐え忍んで、後半がねばねばするスタイルの棋士'という評。 反面中国では'積極的な作戦を展開して、戦闘を拒まないタイプ'と評す。 

研究してみた結果、二つとも合う意見と見える。 韓国と中国の見解が少し違っているのは一場面を他の観点で見たことだけのことだ。 彼の棋風を具体的に調べよう。

 

1.実利&部分戦に強い囲碁
 
タンウェイシンの囲碁は徹底した実利と、激しい部分戦が全てといっても過言ではない。序盤に堅実に実利をもうけて、打開または、部分的な接戦を広げる時発揮する力がとても優れる。部分的な接戦に強いというのはすなわち読みの力が相当であるということだ。

色々な棋士にタンウェイシンと似た韓国の棋士をあげてみようとしたところ“韓国にはそのような棋士が殆どない。”と話す。

それでも最も似た点がある棋士がいるんじゃないかと再度尋ねたところチン・シヨン5段、イ・テヒョン5段、パク・チャンミョン初段などがカン・ドンユン9段を挙げる。 持ちこたえることが強いという点で似ているという。

イ・テヒョン5段は韓国棋士よりは中国棋士の棋風がタンウェイシンと似ていると話す。 丈夫に置く点で中国のパンティンウィ9段をはじめとして大多数の棋士がそうだという。 丈夫に置いて後半に勝負をかけてくるスタイルが中国スタイルとのことだ。 



2.タンウェイシンの弱点

“強かった。 だから世界大会で優勝した。 ただ、私に逆転のチャンスを何度も許容した。 私がその機会を生かすことができなかったが。 優勢を確かにすることをよく‘磨く’ことで、そうした点だけ補完すれば今よりさらに強くなることと見る。”

三星火災杯決勝を終えた後タンウェイシンの囲碁に対してイ・セドル9段が出した評価だ。 この言葉にタンウェイシンの弱点がそっくり入っている。 ひったくらなければならない時、勝負をはっきりとひったくる力がまだ足りないという言葉だ。 依然として成長中である棋士であまり熟さなかったという意だ。 有利な囲碁を逆転される姿がたびたびあり、有利な時楽観する面が見える。  


タンウェイシンも局後‘龍宮に行ってきた心情’を告白した。
“私がかなり良い形成であったがあっという間に追撃され‘イ・セドル9段が本当に名声のとおり恐ろしい棋士なんだな’と考えた。”として驚いた胸をなで下ろさなければならなかった。

その一方で“実力があるといっても世界大会優勝をすることができなければ事実上一流棋士と呼び難い。 そうした点で自信ができた。”と話した。

幼い鳩は険しい峰を簡単に越えることができないのに大きな山を一度越えたので、タンウェイシンは明らかに今より今後がさらに注目される棋士だ。 
※棋譜解説等省略している部分があります。
原文はこちら。→ 無名から彗星のように「タン·ウェイ·シン」  


【韓国話題】中国‘90後’代表棋士5人棋風探求(1)「時越」編 : 검토실 에서 반집승